最近、3500円ぐらいで買えるカードサイズのラズベリーパイがよく売れているそうです。2年ほど前に発売し、すでに累計200万台ぐらい売れているヒット商品です。
ラズベリーパイは主にパソコンの教育用に使われており、イギリスでは学校でのプログラミングの授業につかわれているようです。
しかし、ラズベリーパイはプログラムの学習用だけでなく、LEDをチカチカさせたり、温度を測ったりと、今までのパソコンではできなかった電子工作用の部品を使って遊ぶこともできます。
電子工作って?
電子工作というと、専門の人がはんだごてを持って作業しているこんな風景を思い浮かべるのではないかと思います。
※画像は福井県立若狭東高等学校 電子機械科 設備一覧より引用させていただきました
自分もやってみるまで思いっきりそう思ってました^^; 電子工作=火花がバチバチちったり、最低限はんだごてが使えないと無理…と。
ところが調べてみると、最近ははんだごてが使えなくても電子工作が気軽に楽しめるみたいです。今回の連載でも、はんだごてをまったくつかわずにLEDを光らせたり、音を出したりしています。
ラズベリーパイで電子工作するためのもの
ラズベリーパイには、普通のパソコンにはない「GPIO(じーぴーあいおー)」というものがあり、それをつかって電子工作をすることができます。
ラズベリーパイの左上の方にある、ピンみたいなものがGPIOです。下の写真で、赤い四角で囲った部分です
GPIOは、ラズベリーパイから電気を「流す」「流さない」を決めることができる部品のようなものです。ラズベリーパイではGPIOを含めてピンが26本あります。
電子工作を楽しむために必要なもの
電子工作を楽しむためには、最初は以下のような部品をよく使います。
ブレッドボード
最近は、はんだごてがなくても電子工作を楽しめるような部品ができていました。それが「ブレッドボード」です。
穴がたくさん空いた板のような形をしていて、穴に電子工作用の部品やワイヤを差し込んで回路を作ることができます
仕組みは
・プラスのどれかひとつに電気を流すと、+の横1列に電気が流れるようになっています
・マイナスのどれかひとつに電気を流すと、+の横1列に電気が流れるようになっています
図にするとこんなかんじです
・数字のどれか一つに電気を流すと、数字の列に電気が流れるようになっています
図にするとこんなかんじです
これを使って、ラズベリーパイとLEDなどの電子工作用の部品をつなぎます。
ワイヤ、ジャンパワイヤ
電子工作の部品と、先ほどのブレッドボードを線でつなぐためのものです。
線でつなぐと部品とブレッドボードの間に電気が流れるようになります。
両端のピンの先の形で「オス」と「メス」があります。
オス、というのは先がとがっているものです。先ほどの写真は両端がオスのものです。
メス、は先に穴があり、ピンを刺すことができるものです。
ラズベリーパイのGPIOとブレッドボードを接続する場合は、片方がメスで片方がオスの、上の写真のようなジャンパワイヤを使います
LED
電気を流すとピカッと光るものです。家電店で売っているLED電球の電子パーツ版、とでも言うべきでしょうか。
ラズベリーパイでの最初の電子工作に使うのは、だいたいこの3つだと思います。
まとめると、ラズベリーパイで電子工作=LEDを光らせたりするのには、ラズベリーパイ本体にある「GPIO」というものと、電子工作用の部品がいくつか必要ということです。
電子工作の勉強が終わったところでさっそくLEDを光らせたいところですが、電気や回路について少しだけ勉強しておくとその後が楽なので、次はちょっとだけ回路について勉強しましょう!
次の記事は
ラズベリーパイで電子工作してみる – 2.回路を作ろう!
です