ECS LIVAにUbuntu14.04がインストールできる+オンボードの無線LANの利用は難しいみたいです

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第323回 1週(2週?)遅れのGW特別企画!・ECS LIVAでUbuntuを使う:Ubuntu Weekly Recipe|gihyo.jp … 技術評論社の記事より。
Ubuntuの利用に強い出版社さんなので、きちんとした記事になっていたのでφ(..)メモメモ

eMMCは書き込みは遅いが読み込みが早い

eMMCは一般的に,「書き込みは遅いが読み込みは速い」という特性を持ちます。LIVAのeMMCもこの特性のとおりの挙動を示すため,インストールには時間がかかります(READがアベレージ80Mバイト/sec,WRITEが10Mバイト/sec程度)。

SDカードやUSBフラッシュメモリと似た特性のようです。ストレージ性能が必要なサーバを作る場合は、考慮したほうがいいかも。

オンボードの無線LANの利用は難しい

ただし,後述の通り現状ではLinux上で問題なく利用できる無線LANドライバ(とNVRAM情報)が存在しないため,有線ネットワーク接続か,「これはISDN 128K接続なんだ」と思い込む強い心が必要です。

無線LANチップがBroadcom製+認識や安定動作は現状では難しい

LIVAのWiFiチップは(少なくとも筆者の購入した分は)前述のとおりBroadcom BCM43142

これでひとまず無線LANとして動作するようになるのですが(注2),14.04 LTSの標準カーネルのままだと,AESで保護された無線LANアクセスポイントに接続した瞬間にインターフェースが落ちる,という呪われた挙動になります

このような場合、Ubuntu的にはLKMLで開発されているカーネルをそのままビルドした「Mainline Builds」を使うことになります。http://kernel.ubuntu.com/~kernel-ppa/mainline/v3.14.1-trusty/にあるカーネルファイルを導入することで,一応動作するようになります。残念ながらこの状態で無線接続して発揮できる性能は1Mbps程度で,10Kバイト/sec程度のダウンロード速度になることも珍しくありません。

また,デバイスをうまく扱えていないことが原因なのか特定はできていませんが,しばしばKernel Oopsを引き起こしてデバイスとして沈黙します。

第323回 1週(2週?)遅れのGW特別企画!・ECS LIVAでUbuntuを使う:Ubuntu Weekly Recipe|gihyo.jp … 技術評論社より。

付属の無線LANは、Ubuntu14.04で頑張れば使えないことはないけどせいぜい1Mbpsしかでない+気づいたら沈黙している、と不安定みたいです。

Windows8.1(64bit)だと公式OSなので、無線LANも使えそうです。
Ubuntuの場合、現状だとUSBタイプの無線LANを使うか、無線はなかったことにするほうがいいかも。最近はUSBタイプの無線LANは1000円ぐらいで売っているので、それを買ってきたほうが時間と手間的に早いかもしれません。

どうしてもUbuntuで内蔵の無線LANを使いたい場合、無線LANチップに関する情報がBroadcomまたはECSから提供されると改善されるかもしれないので、ちょっと待ってみたほうがいいかも。

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