GUIが作れるプログラム環境の「Qt5.6」が長期サポート版になるみたいです

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With Qt 5.6 we are introducing the first Long Term Supported (LTS) release of the Qt 5 series. There will be several Qt 5.6.x patch level releases created during the next three years – also after the next Qt 5.x releases become available. Commercial licensees eligible for technical support will also be able to submit support requests longer for the LTS release.

https://blog.qt.io/blog/2015/12/18/introducing-long-term-support/ より

ざっくりした日本語訳:

Qtのバージョン5.6は、Qtバージョン5以降で初めての長期間サポート版(LTS版)になります。これはリリースから3年間、Qt5.6に対してパッチの提供がされるということです。Qt5.7のような、新しいバージョンがリリースされた後でもサポートされます。商用ライセンス購入者に対してテクニカルサポートを行う場合、長期間サポートを行うLTS版は望ましいものです。

個人的感想

Qtは興味はあるんですが「バージョンアップがあまりにも早すぎて困る」ことが多かったのでLTS版がいいんじゃないでしょうか。

以前はソフトウェア=新機能追加すれば売れる!感じだったので機能を追加したことの証である「バージョンアップ」というのはとても大切なものだったように思います。Windows95が98になったら売れる、みたいに。

最近は少し傾向が違って、バージョンアップよりはむしろ「長く使える」ことが求められているように思えます。アドビの月額サブスクリプションモデルは機能追加よりは「長く使うこと」に対して、月額課金するという感じなので。
利用者にとって価値があるのは、一度学んだことが末永く使えることで「新機能が増えたけど、前に学んだことは無駄」っていうのはソフト会社以外はだれも望んでないです。

個人的にはバンバン機能追加するより、ときどきでいいからこういうLTS版が出てくれたほうが使いやすいです。3ヶ月ぐらい使わなかった→いつのまにか最新のバージョンが上がっていた、となると追随がしんどいので。

こういう長期サポート版が出てくれると、本を書くときにも「長く安定したバージョン」として使いやすいと思います!
Qtは個人的に「賢いんだけど、賢すぎてどう扱っていいのかわからない」ので。本見て勉強しようとしたら、最新版とのバージョンが違いすぎて萎える。